真夏の着回し大特集、3つの物語は楽しんでいただけましたか?「服が目に入ってこない!」とバズりがちなCLASSY.の着回しですが、緻密に計算して考えられた1カ月コーデにはこだわりがたくさん。裏方として大活躍するスタイリストに真夏の着回しのコツを聞きました!
着方で雰囲気が変わるアイテムを選んでコーディネートに目新しさを
【婚活女子編担当】児嶋里美さん
過去には『日本沈没着回し』や『雪山ミステリー着回し』も担当。ベーシックの中に大人の甘さやときめきを利かせたスタイリングが得意!
〝着回しDiary〟はただコーデをたくさん組めばいいのではなく、オシャレであることは大前提、しかも毎回違って見えないと意味がありません。今回担当した企画はモノトーンがテーマ。コーデは作りやすそうだけど、似てしまいそう…という懸念がありました。なので、絶対柄を入れたい!と考えてギンガムチェックのシャツを採用。上までボタンを留めれば可愛らしく、外すとカジュアルになるデザインが秀逸でした。着方で印象が変わるアイテムは着回しには欠かせません。
今回でいうと、結び方が変えられるボウタイシャツ、インナーや羽織りでガラッとイメージが変わるサロペットはすごく便利でした。サロペットは汎用性が高いキレイめなデザインを選んだのが大正解!今回に限らずマルチウェイ服はとにかく重宝します。あと使えたのはやっぱりシンプルな白T。1枚でも重ねてもOKなコンパクトなものを選びました。夏はワンツーコーデになりがちなので、レイヤードで見せる着回しテクもあれこれ盛り込んでいます。重ねても暑苦しく見えない、透け感がある素材や軽やかなデザインをセレクトするようにしています。
1カ月間ずっとモノトーンということもあり、バッグは色と素材感にこだわって選びました。ファブリックやラフィア素材をはじめ、パテントもコーデのアクセントにぴったり。ツヤツヤ、キラキラ、ザラザラ、ガサガサ…の小物が使えます(笑)。そして、今回絶対必要!と思った靴がシルバーのサンダル。ちょっとモードっぽいデザインだから、甘いコーデには切れ味をプラス、カジュアルコーデはキレイに仕上げてくれて…。テイストにいい感じのバランスをとってくれる頼もしい存在なんです。
〝着回しDiary〟は毎回主人公の設定を掘り下げ、よりリアルなコーデになるように心がけていますが、今後挑戦してみたい温めているアイデアが…!最初に決めたワードローブに、「このアイテムをプラスしたらもっとオシャレになれる!」という〝買い足し服〟を提案して、より1カ月コーデに奥行きを持たせる、そんな企画をやってみたいと目論んでいます。みなさんもぜひ「こんな着回しが読んでみたい!」という声があれば聞かせてほしいです!
\特に使えたアイテムは?/
1.着回しの名脇役といえばやっぱり白T様
コスパも抜群なスタミキの白Tは、コンパクトだからレイヤードもしやすい。Tシャツ¥4,620(スタイルミキサー/バロックジャパンリミテッド)
2.モノトーンにリズムをつけるギンガムチェック
ボタンを外す数で印象が変わるし、羽織っても可愛い一枚。ノースリーブシャツ¥10,450(Mila Owen/Mila Owenルミネ新宿2店)
3.重ねたり羽織ったりで印象が変わる服もマスト
どんなシーンでも着られるキレイめデザインが心強い!サロペット¥22,000(ルージュ・ヴィフ/ルージュ・ヴィフ ラクレ ルミネ新宿店)
撮影/藤原 宏(Pygmy Company)、清藤直樹〈静物〉 取材/川西麻依子 編集/月田彩子 再構成/Bravoworks,Inc.