「2人でリモート」はコミュニケーションの時間が増えるなどメリットが大きい半面、やっぱり困ることも。みんなの声を聞いてみました。
リモートワークは首都圏を中心に継続→増加の傾向一方で「環境への不満」も
令和4年度の国土交通省の調査によると、首都圏では約40%の人がリモートワークのある勤務形態に。頻度も週2日以上が半数を超え、リモートワークの継続を希望している人は9割近くに!住宅リノベーションを手掛けるゼロリノベ社が’21年に行った調査では、夫婦揃ってのテレワークについて約35%が「環境に不満がある」、約25%が「相手に不満がある」という回答に。環境への不満は「個室がない」「狭い」という現状の間取りに関するもの、相手への不満は家事の協力体制に関するものが多いようです。
\2人でリモートワークをしている夫婦にアンケート/
「夫婦ともにリモート」で不満がある人は約60%※注2
首都圏のリモートワーカーの割合 約40%※注1
【リモートワークの頻度】
※注1(令和4年 国土交通省「テレワーク人口実態調査」より」
※注2(ゼロリノベ「夫婦揃ってのテレワークの不満」アンケートより https://www.zerorenovation.com/)
【リモートワークで困ること】
・全員一致で最大の悩み!「リモート会議かぶり」
「同じ部屋で仕事をしているので、急なスケジュールでリモート会議の時間がバッティングして声がかぶってしまう時はベッドルームや洗面所に避難して立ったまま作業することも!」(寺松明日香さん)
「相手の会議中に予想できないタイミングで電話がかかってきて、あわててベランダに移動したりするのが大変!さらに宅配のインターフォンが鳴ってしまった時はかなり焦りました」(中村真優さん)
・ふとした時に「ずっと一緒」のストレスがお茶やランチの準備をしないと、爆発することも
「それぞれ仕事モードになっていると、間が悪いタイミングで鉢合わせしてしまいイライラしてしまうことも。トイレのドアを開けたら廊下を歩いていた夫にドアがぶつかりそうになり『っぶねーな!』と言われ険悪な雰囲気に…!」(33歳・物流会社勤務)
・2人とも家にいるのに妻の家事分担量が減らない
「もともと家事分担は私6:夫4。料理は私担当なので2人でリモートとなるとランチの準備などもあり、体感で7:3くらいに⤵」(29歳・メーカー勤務)
「家事分担は私8:夫2。揃って在宅の日は仕事をしつつなので、明らかに私だけバタバタしている感(怒)」(30歳・人材会社勤務)
・お茶やランチの準備をしないと、と気を遣っちゃう
「一緒にいるとつい彼のことを気にしてしまい、お茶を入れてあげたり、ランチを用意したり気を遣ってしまうので、いまいち仕事に集中しきれない感じがしてしまいます」(中村真優さん)
撮影/小川 健 イラスト/green K 取材/加藤みれい 編集/中畑有理 再構成/Bravoworks,Inc.